平素より大変お世話になっております。
サラリーマンゲーマーのmifuiです。
別にこだわりがある訳ではありませんが、私はあまりキャラゲーというのをやる方ではありません。元ネタを知っていると無意識に「やっぱりちょっと違う」と思って萎えてしまうのかもしれませんね。しかし敢えて元ネタを知らないゲームをやると、元となっている話に興味が湧きますし、意外な知識が得られるということもあります。人生どんな出会いがあるかは分からないので、食わず嫌いをせずに生きていきたいですね。
元ネタを知らなくても楽しめる【ゴッサム・ナイツ】今回はプレイ後の感想です。
〜ストーリー〜
物語はバットマンの基地であるバッドケイブから始まります。映し出されたバットマンカーの上に持ち主であるバットマンが降ってきました。誰もが知るそのヒーローは襲撃を仕掛けてきたヴィランであるラーズと激しい肉弾戦を繰り広げています。
タイトルにはなっていませんが、初っ端から有名ヒーローの登場でテンションが上がりました。
しかしそのバットマンはラーズに追い詰められていきます。そして自らの命を懸けてラーズを基地ごと始末しました。その激しい戦いには間に合いませんでしたが、バットマンの育てた後任者達は彼の亡骸を引き上げます。
新たなゴッサムシティのヒーロー達です。
バットマンことブルースの葬儀が淑やかに執り行われ、残されたヒーロー達は今後の活動方針を相談します。そして出した結論は、バットマンが調査をしていた内容を引き継ぐというものでした。その調査とは、とある大学教授の研究内容についてですが、なんとその大学教授は変死体として発見されることになります。
ブルースはお金持ちの慈善活動家でした。
"仲良く"話し合いましたよ(笑)
大学教授ラングストロールの変死について調べることになったヒーロー達は彼が勤めていた大学へと侵入します。何故か荒らされている大学ではラングストロールが使っていた研究室からハードディスクを持ち帰ることに成功しました。ついでにヒーローらしくフリークに襲われていた人を助け、新たに本拠地となるベルフライへとハードディスクを持ち帰ることになりました。
荒される大学。いったい何故?
ラングストロールはまともな研究をしていなかったことだけはこの時点で確実になりました。
ベルフライではバットマンの右腕として共に活動をしていたアルフレッドも加わり、本格的なヒーロー活動が開始します。夜の街をパトロールするという本来の日常的な業務を行いながら、ラングストロールのハードディスクに掛けられた生体認証を解くために彼の死体が運ばれた警察署へと侵入することになりました。無事にラングストロールの死体には辿り着きましたが、そこではラーズの娘であるタリアと鉢合わせをすることになります。彼女は実の父親であるラーズの遺体を処理すると姿を消してしまいましたが、警察署を出て彼女の元を尋ねると既にヴィラン同盟とは袂を分けたということを言ってきました。
今となっては腐敗の温床であるゴッサムシティ警察。
父親の尻拭いと言っていますが…
ラングストロールのハードディスクを解析している間、街に出て聞き込みを行うことにしました。マフィアやフリークにラングストロールのことを尋ねますが、誰もラングストロールの死については関与していないと言います。街の聞き込みでは特に情報を得ることが出来ませんでしたが、ベルフライにはとある情報筋からラングストロールに関する連絡が入っていました。その情報筋とは、ブラックゲート監獄島に収監されているハーレイ・クインになります。バットマンは生前彼女に本件の調査を依頼していたようです。その調査の目処が立ったということからハーレイ・クインに会いに行くことにしました。
実は古参キャラのハーレイ・クイン。バットマンファンにはお馴染み?
ブラックゲート監獄島ではまるでハーレイ・クインに弄ばれるかのように騒ぎに巻き込まれましたが、なんとか彼女がまとめた資料を手に入れました。難解な資料を読み解くと、そこには収監されていた犯罪者が次々と上訴して刑務所を出ていったことが書かれています。その理由は上訴された全ての犯罪者の証拠人が不可解な死を遂げたということになりますが、その中で唯一刑期を全うした人物がオズワルド・コブルポット、通称ペンギンと呼ばれる人物です。その人に会って刑務所で何が起こっていたのかを聞くことになりました。
刑務所パーティーは中々盛り上がりましたね(笑)
天才の頭は天才にしか理解できません!
ラウンジを経営するペンギンに会うことが出来ましたが、彼の口から何か有益な情報が語られることはありませんでした。我々と取り引きをする利点を感じなかったそうです。そこでバットマンのように街にとって必要だということをアピールするついでに、ペンギンがつい口を割りたくなるような情報を集めることにしました。街でペンギンの怪しい取り引きの現場を抑えて交渉のカードを手に入れると、再び彼に会いに行きます。するとペンギンは何者かに見張られているので余計なことは話せないと言いました。彼の部屋に仕掛けられた盗聴器を破壊し自由に話が出来るようになると、ペンギンはゴッサムシティを取り仕切る怪しい団体についてのヒントをくれます。
おっさん2人が顔を近づけるというなんとも言えない絵面です(笑)
怪しい団体のヒントはパワーズクラブ。
ペンギンから得たヒントを元にパワーズクラブという場所に向かいました。そこは裕福な人達が集まり情報交換をする交友会のような場所になりますが、そこの地下には秘密の施設が作られていました。その地下施設には仮面を付けた人物が我々の侵入を拒んでおり、戦闘の末に捕まり危うく処分されそうになりました。しかしなんとかそこから抜け出すと、持ち帰った怪しい鍵を元に彼らの秘密を探っていくことになります。
彼らの存在は古くから噂されていた都市伝説のようです。
レッドフードと秘密の部屋?
都市伝説の正体は「梟の法廷」という街を裏から操る巨悪の権化になります。持ち帰った鍵の合う扉を探すと、それはとあるビルの壁に隠された秘密の部屋に繋がっていました。そこでは梟の法廷が関与したトンネル工事についての資料が残されています。その工事がなぜ中止をされたのか?というところに梟の法廷に繋がるヒントがありそうです。
梟の法廷が持つ謎の技術力の高さよ!
まるで駒を扱う戦略ゲームのようですが、勘ながら良く解いたと自分でも思います。
工事が中断されたチェルシートンネルに向かうと、そこでは深い縦穴に遭遇しました。穴を降りると実験施設のような場所があり、そこで謎の生物タロンからの襲撃を受けることになります。このタロンを退けながら梟の法廷の研究を調べていくと、彼らがここでディオネシウムという物質を作っていたことが判明しました。その物質はよほど持ち出されたくないものらしく、タロンを従えた法廷の代弁者がそれを止めに来ました。
これがディオネシウムです。ラザラス・ピットの成分もこのディオネシウムのようですね。
梟の法廷のトップである代弁者。その正体は後に分かります。
地下から脱出をするとタリアに呼び出されます。彼女は我々と法廷が競うように仕組んでいました。何が目的か分かりませんが、どうやら彼女が同盟を引きつけている間に我々に法廷を処理して欲しいようです。その言う通りになるわけではありませんが、このまま法廷を放っておくわけにはいかないので、彼らの悪巧みを止める必要があります。パワーズクラブの地下に潜り込んだ際に入手していた音声データから、法定のメンバーの中にはこの街の有力者の声が入ってることが判明しました。その有力者たちが集まるパーティーに忍び込んでメンバーが誰だったのかを調べていきます。
お口が悪うございますよ(笑)
パーティーが開かれているというホテルに侵入し、パーティー会場の会話を拾って街の有力者と照合していきます。するとそのパーティーの主催者が現れたので、彼を追っていくことにしました。隠し扉の向こう側へと消えたその主催者は、法廷のトップである代弁者でした。そしてその代弁者の正体はバットマン(ブルース)の実の叔父であるジェイコブ・ケインです。
敵は身内にあり!
しかしジェイコブ・ケインを捕まえることはできませんでした。その理由は同盟による襲撃があったからです。まるで忍者のようなその敵は、このホテルのパーティー会場にいる人々を次々と殺していきました。有力者ばかりが集まっていたパーティーなので、もちろん大事件へと発展します。
私はその忍者を殴って脱出しました。
警察のトップもお怒りのようです。ちなみにそれはジェイコブ・ケインの妻になります。
同盟が絡んでかなり厄介にはなってきましたが、目的は変わりません。法廷を吊るし上げるためにモントーヤ刑事に協力をしてもらって汚職警官ではなくまともな警察官を集めることになりました。無事に汚職警官を始末し有利な状態を作り出しましたが、ここでペンギンの策略により法廷に捕まってしまいます。
こりゃあ一杯食わされましたね!
目を覚ますとそこは謎の地下迷宮でした。薬を浴びせられたのか、幻覚を見ているようでいつまで経っても出ることができません。しかし、これは迷宮のように見せかけるために可動式のフロアになってるだけであり、謎を解いて脱出をすると、ついでにタロン製造工場となっているこの場所を破壊していきます。
出口のない迷宮かと思いましたが…
なんてことない仕組みでした。
ここには無数の冷凍保存されたタロンがおり、その装置を破壊することで、かなり多くのタロンを始末することができました。しかし、逆に復活してしまった者もおり、それは街へと解き放たれることになります。
多くのタロンを永遠に眠らせることができましたが…
逃げられてしまったものもいます。
これだけのことをされても、バットマンの方針に従い殺しはやりません。あくまでも法廷を法の裁きにかけることが我々の目的です。そのために判事が必要であり、この街で唯一権力に屈しなさそうなモレノ判事を味方につけました。これで準備が整ったので、いよいよ法廷の代弁者であるジェイコブ・ケインを吊るし上げに行きます。
ジェイコブが経営する民間警備会社へと侵入します。
この侵入作戦は成功し、無事にジェイコブ・ケインを逮捕することが出来ました。しかし警察に引き渡す際、ジェイコブ・ケインは狙撃により殺されてしまいます。その犯人はこれまであくまで第三者という姿勢を貫いていたタリアです。彼女は法廷が陥落するのをずっと待ち構えていました。我々は彼女に利用されたことになり、彼女はこの街を掌握する気でいます。
因果応報というのはありますからね。
タリアは策士ですね。
タリアは我々に法廷の対処をさせている間、自らは別の化け物を作り出していました。それは巨大なコウモリです。秘密基地としていた教会で作られたこのコウモリは、ゴッサムシティに放たれて街を恐怖に陥れようとしていました。同盟に襲われる仲間と、巨大コウモリに襲われる街を守りながらタリアの痕跡を追っていると、彼女が墓地に頻繁に出入りしていることが分かりました。この墓地の地下が彼女の隠れ家となっていますが、そこにはなんとラザラス・ピットが再現されていました。
本編では「これが本当のバットマン!」というボケをかましましたね。
この街には不気味なところが多すぎます。
そのラザラス・ピットには意外な人物が浸かっていました。それはゲーム冒頭で亡くなったはずの我らが師、バットマンです。ディオネシウムの影響で自我を失ったバットマンはこちらに襲いかかってきましたが、いくらか拳をかわすうちになんとか自我を取り戻させることに成功します。
ダークヒーローの"ヒーロー"の部分がなくなりましたね(笑)
もしかしてバットマンって天然なんですかね?
タリアがそれを黙って見ているはずもありません。ラスボスであるタリアとの戦闘はかなり厳しいものになりましたが、なんとか粘り勝ちで彼女を退けることに成功しました。しかし、そこに法廷が押しかけてきたことでタリアはどこかに逃げ隠れてしまい、法廷を始末するためにバットマンは再びその命をかけて彼らと共にゴッサムシティの地下に沈むことになります。
ラスボスのタリアはこのゲームの中で唯一苦戦を強いられた敵でした。
一度ならず二度までも自らの身を犠牲にするとは、バットマンは本物のヒーローでしたね。
目の前で再びバットマンの偉大さを見せられた我々は、愛するゴッサムシティに所信表明をします。この街は新たな4人のヒーローによって今後守られていくことでしょう。
新たな街の象徴が誕生した瞬間ですね。
以上がこのゲームのストーリーになります。長きに渡り街を守ってきた偉大なヒーローと、そのライバルとなるラーズの戦いは幕を閉じました。しかし、いつの時代にも新たなヒーローは現れます。本作はそんな世代交代を描いた作品だったような気がします。私は一切バットマンの知識はありませんでしたが、それでも十分に楽しめる物語でした。なのでバットマンを知らないという方にも是非この作品を手に取ってもらいたいと思います。
ということで、ストーリーに関する感想は以上とさせていただきます。次回はキャラクターに関する感想です。
ではまた。