平素より大変お世話になっております。
サラリーマンゲーマーのmifuiです。
かなり登場キャラクターが多い本作ですが、どうやらこれでも販売前に3割ほどキャラクターが減らされたようです。元々どれだけキャラクターが多かったのか?と驚きを隠せませんが、それだけ幕末には凄い人達が多かったということになるのでしょう。しかしあまりに多すぎて私も振り返るのが大変なので、あくまでメインストーリーで絡んだ方々だけに絞らせて頂きたいと思います。ちなみに振り返る順番は登場順にさせて頂きますね。
夢と希望を追い求めたキャラクター達が大暴れした【Rise of the RONIN】登場キャラクターに関する感想となります。
〜キャラクター〜
主人公
まずは主人公からです。黒洲藩という場所で秘密裏に任務をこなす隠し刀として育てられた主人公は黒船への潜入を指示されました。そこでペリーと相対した主人公は相棒となる片割れを失ってしまいます。後に片割れが生きていることがわかり、その相棒を追って幕末の志士達と行動を共にすることになりました。口数は少ないですが、その腕っぷしから周囲の信頼を得ているようなキャラ設定となっています。
キャラメイクがあるので、この見た目はあくまで私が作ったものになります。
片割れ
主人公とコンビを組む隠し刀ですが、幼少期に争いに巻き込まれたことで孤児として育てられます。ペリー襲撃の際に青鬼によって腕を落とされ、それからは主人公とは別行動になりますが、隠し刀が求められる戦乱の世を求めて常に場を荒らしていきます。主人公と別行動になったことでおかしく(メンヘラに)なってしまったような感じがしました。
こんなメンヘラな人が近くに居たら疲れてしまいますね(笑)
研師
隠し刀の師匠ですが、彼女も元々は隠し刀だったようで、主人公と同様に片割れを失った過去があります。掟に厳格ではありますが、自分と同じように片割れを失うということを主人公には味わって貰いたくなかったらしく、命を賭けて主人公を里から送り出しました。厳しさの中に優しさを隠し持った職人のような方です。
見た目が山姥というのは言わない約束ですよ!(笑)
ペリー
おそらく幕末で最も有名な外国人だと思います。誰もが学生時代に黒船と共に習った方だと思いますが、作中では最初のボスとして立ちはだかりました。アメリカ海軍を率いて日本を開国に導いた張本人になりますが、本作でも厳格な軍人らしい言葉遣いや立ち振舞が描かれています。
本来の知名度ならラスボスでもおかしく無いんですけどね。それを最初のボスとして扱うということにこのゲームの凄さを認識させられました。
日本の夜明けを目指し続けた元土佐藩の脱藩志士。荒れる日本や片割れとは真逆に、新たな日本の姿を求めて奔走をしていましたが、実際の歴史通りに近江屋で暗殺をされることになってしまいました。歴史ではまだ暗殺をした犯人がハッキリとは分かっていませんが、ゲームの中では犯人を片割れとすることで話の流れが無理なく成立していました。いつの日か暗殺の真相が判明することを願っています。
彼の名言である「日本の夜明けぜよ!」というのが有名になったのは、司馬遼太郎さんの著書による影響だと言われています。
権蔵
ならず者として主人公の前に立ちはだかったキャラクターになりますが、おそらく彼はオリジナルキャラクターになるかと思われます。そもそも海外では「権蔵」というのは日本の名も無きならず者や荒くれ者といった意味合いを持つミームのようです。このゲームのキャラクターとしては負けネタがとても似合う便利キャラという位置づけでしたね。
ろくでもないのに憎めないという独特の立ち位置を確立していました。
長州藩の志士。倒幕派のリーダー格として常に皆をリードし続けますが、幕府から逃げ回ったり酔って暴れたりと中々にユーモラスな方でした。後に木戸孝允と名を変え、西郷隆盛や大久保利通と共に維新の三傑と呼ばれるまでになりました。ちなみに何度も名を変えながら逃げ回っていたことで"逃げの小五郎"という異名も持ち合わせています。
酔っ払って喧嘩をふっかけたり、宴会で自ら出し物をやったりする様は"宴会番長"の名にふさわしかったですね!(笑)
村山たか
遊郭の遊女でありながら、その実態は井伊直弼に仕える侍女になります。ミステリアスな雰囲気を醸し出し、陰ながら赤鬼と呼ばれるようになってしまった井伊直弼を止めようと尽力しますが、青鬼こと間部詮勝によって暗殺されてしまいます。基本的には佐幕派の人物ながら、自ら正しいと思う行動を選択出来る人でもあります。
彼女はまさに幕末の峰不二子です。
飯塚伊賀七
常陸の国(現在の茨城県)出身の発明家。からくり伊賀七という異名を持っており、有名な発明として五角堂や大時計といったものがあります。作中では様々な便利道具を作ってくれる便利屋であり、政府との関わりを面倒がっている所にエンジニア魂を感じることができます。
仕事に夢中になって退勤時間を忘れてしまうタイプのエンジニアです(笑)
長州藩の志士であり、吉田松陰の弟子として彼の意志を継ぐことになります。しかし禁門の変での敗走を理由に自害をしてしまうことになりました。実際は25歳という若さで亡くなったようで、作中でも若さ故の暴走が目立っていました。
礼儀に厳しく猪突猛進です。悪く言えば頭が固いですが、良く言えば義理堅い方でもありました。医師の家系でありながらコロリによって家族全員を失っており、コロリを持ち込んだ外国人を恨んでいました。とてもイケメンです(笑)
桂小五郎や久坂玄瑞と共に倒幕を志していた攘夷志士。2人とは違い常に飄々としており、倒幕を志す姿はその行動からは見えませんでした。三味線を装備し賭博ばかりをやっていますが、彼のようなタイプがキレると1番怖いかもしれませんね。
久坂玄瑞とは違うタイプのイケメンです。自由に賭け事を楽しむ彼は私とは気が合いそうなタイプ。
ハリス
本名はタウンゼント・ハリス。アメリカの外交官として黒船で来航し、日本と日米通商修好条約を結びました。一般的には開国というとペリーが有名ですが、実は開国を成し遂げたのはペリーでなくハリスです。開国後は在日公使として日本にも住んでいたことがあり、無事にこうしてこのゲームに出演したことで、行く行くはペリーよりも有名になるかもしれませんね。
私の学生時代には彼は歴史の教科書には載っていませんでしたが、今の歴史の教科書には載っているのでしょうか?
江戸幕府の大老であり、実質的な政治のトップを担っていました。しかしその厳しい政策から「井伊の赤鬼」という異名を持っています。桜田門外の変で討ち取られることになりますが、自身で決めた護衛の数を破る訳にはいかないという政治家らしい硬い考えが命取りとなります。本作では彼を生かす選択もありましたが、私は歴史通りに斬りました。
良くも悪くも日本の政治家らしい考え方の人物でした。彼が有名な理由は歴史的に重要な職を担っていたこともありますが、おそらくその名前のキャッチーさが理由かな?という風に個人的には思っています。
言わずと知れたミスター1万円。思想家であり文学者で、慶應義塾を設立した人物でもあります。武士としても立身流の達人であり、作中ではその抜刀術を私も使わせていただきました。ちなみに福沢諭吉が剣術の達人だというのは事実だそうです。
色々な意味で日本で最も有名な偉人かもしれません。1万円札のことを"諭吉"と呼んだりしますからね。
イギリスの翻訳家であり、在日公使も勤めていました。日本語に堪能で日本の歴史をイギリスにも持ち帰っており、イギリスにおける日本史の多くは彼によって持ち込まれたと言われています。作中では日本の歴史を大切にするあまり暴走し、将軍を襲撃するという暴挙に出ました。
片割れに続くナンバー2メンヘラの称号は彼に捧げましょう!(笑)
ジュール・ブリュネ
フランス陸軍の軍人。榎本武揚が率いる旧幕府軍に加わって共に戊辰戦争を戦いました。ラストサムライのモデルとなったことでも有名で、作中では近藤勇の死に様に感銘を受け、力を失っていく幕府軍や新選組に最後まで協力をし続けました。彼は死後、日本政府から旭日章、瑞宝章を授与されています。
忠義を忘れず戦い続けた、彼が本当のサムライです。
長州の思想家であり、多くの弟子にその思想を広めたことで明治維新の原動力となりました。弟子の中には先述した久坂玄瑞を始め、初代総理大臣の伊藤博文などかなり多くの偉人の名が挙げられます。作中では脱獄を拒否するなど、自らの思想を最後まで貫き通し、打首に処されることになりました。29歳という若さで亡くなったとされていますが、年齢の割に残した格言の多さから彼の志の高さが伺えます。
革命家のリーダーとして自らを犠牲にしてでも日本を変えようという意志が感じられました。
人斬り以蔵の異名を持つ土佐出身の天才剣士。その真っ直ぐで熱すぎる姿から悪役っぽく描かれていますが、今作でもその期待は一切裏切りませんでした。実際は切腹を許されずに打首にされたようですが、作中では私と坂本龍馬によって引導を渡すことになりました。
生死をかけて戦うという意味では、最も侍っぽい志士だったのかもしれません。
杉 文
吉田松陰の妹で久坂玄瑞の妻。おっとりとした人でおしとやかな性格をしていますが、暴走をする夫と捕まった兄を助けるために奔走をすることになりました。基本的に争い事は嫌いでいくら日本の未来のためとはいえ死に急ぐ皆の姿を見て嘆いていました。
CV:能登麻美子さんの声がまた文さんの切ない想いにピッタリハマって良いんですよね。
幕府で老中を務めていた人物で「間部の青鬼」という異名を持っています。自分の直属の上司である大老井伊直弼に従順であり、その思いの強さのあまりに少々暴走気味でもあります。ゲーム冒頭で片割れの腕を切り落としたり、村山たかを粛清したり文を拐ったりと、もうやりたい放題ですが最期は井伊直弼と共に桜田門外の変で主人公に倒されました。
立場が違うだけでやっていることは岡田以蔵と変わりませんよね?
江戸幕府第13代将軍徳川家定の正室であり、薩摩の島津斉彬の養女だった人物です。そのため江戸幕府だけではなく薩摩藩にも顔が効き、お互いの組織が和平を結ぶのに多大な尽力をしたと言われています。作中でも西郷隆盛や大久保利通ほどの人物が一切頭が上がらないという位の高さを見せていました。彼女無くしてこのゲームのエンディングははなかったでしょうね。
徳川家定亡き後も薩摩には戻らず、大奥にとどまり続けたと言われています。
もともとは薩摩の藩士であり、日本の初代内務卿(後の内閣総理大臣にあたる職位)を務めました。廃藩置県や富国強兵政策、学制改革や郵便制度改革を成し遂げますが、東京の飯田橋で暗殺されました。ゲームの中では篤姫の部下として、西郷隆盛の盟友として薩摩藩の活躍に尽力していました。
男の中の男というイメージで、主人公とも馴れ合おうとしないほどに堅い人でした。
後に初代内閣総理大臣となる藩士。大日本帝国憲法を制定した人物であり、日清戦争後には下関条約も締結しました。彼も大久保利通と同様に暗殺によってその人生を終えており、韓国のハルビンで殺されてしまいました。ゲームの中では常に山縣有朋と共に行動をしており、度々主人公とぶつかり合ったことから私には「いつもの2人組」という印象しかありません。
銃剣を使う非常に厄介なキャラクターでした。このゲームでは周りのキャラが濃すぎたことから、若干印象は薄いですね。
伊藤博文と常にコンビで登場していた藩士。第3代、9代の内閣総理大臣を歴任し、主に日本の軍備に関する法案を制定した人物として知られています。作中では常に伊藤博文と共に行動をしていましたが、どちらかといえば彼の方が脳筋体質でした。
長髪とヒゲを蓄えるという、見た目もワイルドに表現されていましたね。
江戸の幕末に活躍をした政治家であり、西郷隆盛との交渉により江戸無血開城を実現された人物でもあります。渡米も経験したことで当時としては革新的な考え方を多数持っており、ゲームの中でも独特の江戸弁と男気のある姿から、坂本龍馬なども魅了するほどのキャラクター性を発揮していました。彼の歴史上での活躍がなければ、もしかすると今の日本は全く別の国になっていたかもしれませんね。
声優 を務めた山路和弘さんの渋い声と、作中での勝海舟のかっこいい姿がまさにベストマッチという感じでした。男が惚れる男という雰囲気でしたね。
勝海舟が立案をした浪士組の取締役として任命された坂本龍馬の兄弟子。しかし、取締役でありながら京都に渡った後に浪士組をアーネスト・サトウに売ろうとしました。その後、片割れに暗殺されることになります。その最期を見る限り、素直に浪士組として活動をしていれば…と思ってしまいますよね。
人間欲が出るのは良くないということを彼から学びましたね。
千葉道場の娘で坂本龍馬の許嫁ですが、坂本龍馬には逃げ回られていました。あまりに押しが強く、真っ直ぐ過ぎたことが原因のようですね。その坂本龍馬は後にお龍と結婚をしており、お龍とはあまり仲が良くなったと言われています。
私は好きですけどね。ちょっと世間知らず過ぎました。
楠本イネ
コロリの治療を行っている医師ですが、作中では薬ではなく毒を作り出してしまいました。それにより毒を求める倒幕派から目をつけられてしまいましたが、そこを助けて因縁を結ぶことになります。実際の彼女は日本で初めての産科医であり、沢山の方々を救ったのでしょうね。
デレないツンデレでした。久坂玄瑞を言い負かす、凄い強い人です。
フォーチュン
スコットランドの植物学者。彼は世界中に様々な植物を持ち込み、植物学に多大なる貢献をしました。持ち込んだと言っても外来植物のようなものではなく、あくまで研究のための持ち込みになるため、現在でも栽培が盛んなインドのお茶などは彼の研究による功績と言われています。作中では薄雲太夫に惚れており、色々と厄介なことに連れ回されてしまいました。"恋するフォーチュンクッキー"とはよく言ったものですね(笑)
まんまとガチ恋営業に引っかかった人ということです。
もう説明の必要すら感じない、言わずと知れた徳川第15代将軍になります。徳川最後の将軍として政権を朝廷に返還するなど、長きに渡った徳川幕府の幕を下ろすという難しい決断をしいられた人物です。作中では手裏剣の名手という扱いでしたが、どうやらこれは真実のようで、作中のように活発であったかは定かではありませんが、武術の心得は本当にあったようです。彼もまた勝海舟と同様に粋な男でもあります。
将軍というだけあって器が大きい方でした。
近代経済の父と言われる実業家。様々な事業を成功させており、作中でも勝海舟の支援という形で経済活動に協力をしていました。あまりゲームの中では関わった方ではないかもしれませんが、リアルの方ではこれからお札という形でたくさん関わることになるので、あえて紹介させていただきます。
お札の肖像画になるのはもう少し晩年の姿となります。
彼は新選組の局長という立ち場になります。新撰組の元となった壬生浪士組はもともと3人の局長がおり、近藤勇の他に芹沢鴨、新見錦という方々になります。近藤勇は2代目の局長になり、誠実な性格から多くの隊士に慕われたようです。なぜか某漫画も今作もちょっとゴリラっぽい見た目をしていますが、残されている資料を見る限りそんなことはないように見えますけどね。
これだけの人々を束ねるということは、相当な人だったのでしょう。
新選組の鬼の副長。作中でも近藤勇にしっかりと付き添い、新選組の任務を着実に遂行していました。近藤勇が亡くなったことに対して若干暴走をしそうでしたが、ブリュネと共に止めたのは良い思い出です。
実際には戦場に背を向けて逃げることを隊士には絶対に許さない厳しい方だったようです。
新選組の1番隊隊長を務める薄命の天才剣士。その命が短かったことから、他の隊士と比較してどの程度の実力があったのかはあまり資料が残っていないようですが、沖田総司と斎藤一のどちらかが最強だという説が濃厚だそうです。私のプレイの中では病気を克服し、平和になった日本で元気に子供と遊んでいましたね。
これは沖田総司生存ルートだそうです。どこで分岐したのかは分かりません!
幕末の志士といえばこの方ですよね。独特の喋り方と特徴的な見た目をしていますが、一体何をした方なのかと聞かれるとパッと出てこないというところがありました。何をしたのかはゲームをプレイしていただければすぐにわかると思います。一説によるとあの有名な肖像画は彼自身ではないという話もありますが、ゲームの中の西郷隆盛は限りなく、皆さんのイメージ通りの見た目をしていたと思います。
「ごわす!」のイメージですよね。
まだまだ紹介したいキャラクターはたくさんいますが、もう勘弁してください(笑)私のプレイだけではまだ全キャラクターは出ていないようなので、是非他のキャラクターは皆さん自身で出会ってみてくださいね。
ということで、キャラクターに関する感想は以上とさせていただきます。次回はシステム面に関する感想です。
ではまた。