平素より大変お世話になっております。
サラリーマンゲーマーのmifuiです。
狂気のロボット達に翻弄され続けた本作ですが、現実でも常に我々の生活をより便利にするためにロボットが活躍をしていますよね。その発展のスピードはとても早く、漫画で描かれた未来もそう遠くは無いように感じます。しかし、ロボットはあくまで道具なので、使う側である人間がしっかりと管理をしていかなくてはいけないということを再認識させてくれる作品でした。
狂気のロボットをより正しく扱うために【アトミックハート】ストーリー後の感想になります。
〜ストーリー〜
前回ようやくエンディングまでたどり着くことが出来ましたが、最後は望んだものとは少しだけ違う結果となったように感じます。そんなサイコパスなストーリーを振り返っていきましょう。
ロボットの暴走
物語の舞台となるのは1955年のソビエト連邦です。現実の世界ではワルシャワ条約機構が結成され冷戦が激化していましたが、作中ではそんな火中のソ連でサチノフ博士が発明したポリマーによって飛躍的な技術発展を遂げていました。
なんとチェロメは浮遊都市です。
サチノフ博士の右腕として汚れ仕事をやってきた主人公のP-3は、この日もサチノフ博士からの指示を受けて現場へと向かっていました。しかし、急遽暴れ出したロボットの襲撃に合ってしまいます。
ロボット暴走事件に巻き込まれていきます。
ヴァヴィロフ
このロボット暴走事件を引き起こしたのが、ヴァヴィロフという地下施設に収容されているペトロフという人物だということで、ヴァヴィロフに向かいペトロフを捕まえることになりました。
ジーナ婆さんの助けを借りてヴァヴィロフに入り…
ラリサと出会い…
ペトロフには…逃げられました。
ペトロフはヴァヴィロフの中を逃げ回り、暴走していたロボットに轢き殺されてしまいました。サチノフ博士に連絡をすると、ロボットの暴走を止めるための次の作戦を実施するために、展示会場を目指すことになりました。とはいえロックダウンをしたヴァヴィロフからもそう簡単には出ることが出来ません。ロックダウンを解除するためにポリマー容器の大捜索が始まりました。
システムが複雑過ぎるというのも考えものです(笑)
地上の世界
なんとかヴァヴィロフから脱出をすることが出来ましたが、地上で待っていたのはヴァヴィロフ以上の地獄絵図でした。そこかしこでロボットが暴れ回り、見つかると地の果てまで追いかけてきます。
これならまだヴァヴィロフに居た方がマシでした!
再びジーナ婆さんの力を借りて村から脱出をしました。なんとか列車の切符を手に入れて展示会場へと向かいますが、その列車も優雅に揺られていれば良いという状況ではなくなります。やはりロボットに襲われてしまい、緊急停車を余儀なくされてしまいました。
"降りた"というより"落ちた"という表現が正しいです(笑)
P-3と同じくサチノフ博士の部下であるシュトックハウゼンともここで初めて会いました。
ここでは展示会場を目指してエリア内を彷徨いました。激しさを増すロボットとの追いかけっこに嫌気が差してしまいそうでしたが、それを乗り越えてなんとか目的地へと到着します。この展示会場での目的は、暴走をしたロボット達を演習モードに切り替えるということになりますが、その演習モードへの切り替えもやはり簡単にはいきません。
個人的にはこのエリアでの戦いが最も厳しかった印象です。これ以降は自身の成長もあってか、だいぶ楽になっていきます。
ボスとしてもこのヘッダーがいちばん厄介に感じました。
展示会場
演習モードへの切り替えは2体のテレシコヴァを使って行いますが、テレシコヴァも他のロボットの暴走によって体がバラバラになっていました。各部品を探して展示会場内を彷徨うことになります。
このゲームはロボットを倒し、パズルを解きながら施設の中を彷徨うゲームなんです(笑)
テレシコヴァの部品を集めて演習モードに切り替えたタイミングでソ連の検察総長でもあるモロトフが視察にやってきました。ロボットが暴走した原因と責任を取らせるためにサチノフ博士を呼び出すモロトフですが、そこで命を落とすことになります。後に判明したことですが、サチノフ博士によって殺戮マシンに切り替えられたP-3がモロトフ殺害の実行犯でした。
まあこの人も権力をひけらかした嫌な大人だったので、正直なんとも思いませんでしたけどね(笑)
その頃P-3は夢の中です。殺害モードになっている時はこのリンボという世界に来てしまうようですね。
劇場
モロトフを始末したタイミングで中央ハブから放送が始まりました。これを出来るのはサチノフ博士とペトロフだけのようです。ヴァヴィロフで死んだと思っていたペトロフは実は生きており、今度はそんな彼が逃げ込んだ劇場に向かうことになりました。
ここではロボットに加えて寄生生物にも悩まされることになります。ソ連はヤバい研究をし過ぎですね(笑)
パブロフ・コンプレックス
ラリサにフラレたペトロフは、劇場で自殺をしてしまいました。またもや生きてペトロフを捕まえるというサチノフ博士からの指示を守れなかったP-3ですが、頭だけを持ち帰ってくるようにと言われます。今度はその頭を持ってパブロフ・コンプレックスという研究所へと向かいました。
この施設では宇宙でも活動可能なポリマー生物を研究していたようです。実際に現実世界でもソ連(ロシア)は宇宙工学がかなり進んでいる国ですからね。
研究所ではペトロフの頭を受け取るためにシュトックハウゼンが待っていましたが、ここにラリサが襲撃を仕掛けます。ラリサはグレネードでシュトックハウゼンを仕留めると、この国がやろうとしている事とサチノフ博士の野望について話がしたいと言ってきました。
意外にもただのペトロフの彼女だと思っていたラリサが真実を知るためのキーマンになります。
ソ連の真実
ラリサに呼ばれて灯台の地下にある施設に向かいました。そこではサチノフ博士がP-3の記憶を消したことと、ずっと一緒に行動をしてきた手袋であるチャールズが実はサチノフ博士の盟友であるザカロフ博士本人であることが明かされます。
政治的な闇と研究所のサイコな部分が明らかになっていきます。
それと同時にサチノフ博士がいつも率いている双子のロボットが、実はP-3の奥さんだったということも知ることになりました。地上に戻ったP-3はジーナ婆さんがその奥さんの実の親であることを告げられると、サチノフ博士を懲らしめて欲しいと懇願されました。
懇願というか…お玉でシバかれました(笑)
本当の犯人
サチノフ博士の元に乗り込んだP-3は、双子との戦いを無事に征しました。これで世界がロボットに支配される脅威からは逃れられたかと思いましたが、なんと本当に世界を手中に収めようとしていたのはサチノフ博士ではなく、チャールズ(ザカロフ)の方でした。彼はポリマーとなってP-3の手袋に潜り込み、言葉巧みにP-3を操っていました。自らの脅威となるほどの知能を持った科学者をひとりずつ排除することに成功したチャールズは、コレクティヴを手に入れてどこかに姿を消してしまいます。
まさかの裏切り。バッドエンドを迎えてしまいます。
そしてストーリーは終焉を迎えました。まだ世界は滅んでいないようですが、その後のザカロフの行方を知るものはいません。サチノフ博士の死体も飲み込まれてしまったようですし、P-3の意識はリンボの中に行ってしまいました。
果たしてリンボから出てザカロフに反撃をする日は来るのでしょうか?
これが本作のストーリーになります。サチノフはコレクティヴを使って他の国を内側から支配することが可能だと考えていたようですが、ザカロフはそれでは飽き足らず、自らを実験体としてポリマーへの新たな進化を遂げた初めての人類だということを証明したかったようです。そのためにもはや彼から見て下等生物となった人類を滅ぼすことを決めたということのようですね。こうして見ると、おかしいと思っていたペトロフが一番まともに人類の幸せを考えており、また愛する人に見放されたと絶望をする様も人間臭さが残っています。3人の科学者を比べると、人は抱えるものや目にする範囲が広ければ広いほど盲目になっていくという良い例でしたね。結局最後はザカロフが勝ちましたが、彼は誰のことも幸せに出来なかった訳ですから…。
ですが、さすがにこのままでは誰も幸せになっていませんし、人類の脅威も取り除けていません。次回作での大逆転を期待してます!
ということで、ストーリーについては以上となります。次回はキャラクターについてです。
ではまた。